アメリカZ世代の「新年の抱負」ダントツ1位は「健康」に関すること その理由は?

1月6日(金)のテーマは、「Z世代の今年の抱負」。「NY Future Lab」のメンバーたちが、今年の抱負や2023年への期待・不安を語りました。

1月6日(金)のテーマは、「Z世代の今年の抱負」。「NY Future Lab」のメンバーたちが、今年の抱負や2023年への期待・不安を語りました。

interfmで放送中の「sensor」(パーソナリティ:Cartoon)。「NY Future Lab」では、これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、Z世代・ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。

1月6日(金)のテーマは、「Z世代の今年の抱負」。「NY Future Lab」のメンバーたちが、今年の抱負や2023年への期待・不安を語りました。

ラボのみんなの「新年の抱負」は…

2023年最初の放送ということで、今回のテーマは「Z世代の今年の抱負」。日本でも年始に今年の目標や抱負を立てる人は多いですが、これはアメリカでも一般的な行為です。ちなみに「新年の抱負」は英語で「New Year’s Resolution」といい、文字通り「新年の決心・誓い」という意味です。

ラボのメンバーは、どのような抱負を立てたのでしょうか?

メアリー:私の今年の抱負は、とにかく健康で過ごしたい。このところ試験前に全然ジムに行けていないから、毎日行きたいって思ってる。

ヒカル:僕の2022年はなかなかいい年だったから、それを続けるというのが目標かな。就職1年目で関わった仕事がクレイジーというか、コールドプレイと仕事をしたりカタールに行ったりと素晴らしいスタートだったから、これが来年も再来年も続いてほしいと願っている。

ノエ:僕の今年の抱負は就職だね。もっと充実した人生を送るためにはどうすればいいかを考えたいと思っている。

シャンシャン:私の目標はものすごくシンプルに、お金持ちになること。みんなは不労所得を考えたほうがいいとか、株に投資しろとかって言うんだけど、正直そういうのではなくて、とにかく働く。今は病院とクリニックで2つの仕事を掛け持ちしている。医者になるための学費、大学院に行くためのお金を貯めないといけないからね。だから年末年始もずっと働いているの。

ケンジュ:僕の抱負は、自分のビジネスで頑張って目標を達成すること。ジムを頑張ること。そして夏休みに、日本の親戚に会いに旅行することかな。

フォーブス誌の調査によると、今年のZ世代の抱負で一番多いのが「健康」に関することなのだとか。1位は「メンタルヘルス」で、それに続いて「運動する」「健康に食べる」「痩せる」と健康関連の目標がトップを占めます。

モデレーターでZ世代評論家のシェリーは「アメリカでは肥満症が社会問題。アメリカ人の7~8割の人はすでに太りすぎで、4割は『肥満症』(肥満に起因・関連する健康障害を持つ状態、または健康障害が予測される状態)なので、『健康』や『痩せる』というのは大きな課題なんです」と解説。

コロナ禍のロックダウンによってメンタルヘルスを意識する人が増えたこともあり、精神的な面も含む健康を目標にしたい人が多いのでは? とコメントし、「社会情勢が個人の抱負にも影響していますね」と話しました。

2023年はどんな1年になる?

2023年はどのような年になると予測しているのか、ラボのメンバーに聞いてみました。

メアリー:2023年はいい年になると思う。この2~3年は本当に厳しかったから、これ以上悪くなることはないんじゃないかな。

シャンシャン:私は医療関係者だからその話をするけれど、2023年はコロナの行動制限も旅行制限も減ると思う。そしてコロナが落ち着いて、他の新しい病気、例えば2022年に流行したサル痘みたいなものが、もう出てこないことを祈っている。

今もインフルエンザのシーズン真っ只中で、みんなかかっているしね。とにかく2023年は新しい病気が流行せず、強く警戒するようなこともない1年になってほしい。

ヒカル:僕が心配なのはアメリカの政治。中間選挙があって、議会はねじれ状態になっている。オバマ政権を思い出させるような、何も決まらない、何も動かない状態になるんじゃないかな。それが国の動きを停滞させてしまうのでは。そうじゃないといいけれど、今アメリカが2つの政党に分断しているのを見ると心配になるよ。

ノエ:政治も社会も、なんだかすごく怒っている感じがするんだ。人種差別がひどくなり、ヘイトクライム(憎悪犯罪)も増えている感じ。銃撃なんかも、もっと増えるかもしれない。

ケンジュ:パンデミック中は、みんなが何かにつけて反目しあっていた。マスクにしても「推奨派・反マスク派」、政治も「共和党が悪い・民主党が悪い」……。そんなふうに国がどんどん分断してしまった。2023年も変わらないんじゃないかな。僕は政治とは関わらず、自分の仕事に集中したい。そしてやがてある程度の高い地位につければ、それを変えるための影響力を持てるかもしれないから。

この話を聞いたCartoonは「全面的にポジティブな意見はないようですね」とコメント。シェリーは「ケンジュのように『今は自分のことに集中して、そうすればいずれ世の中を変えられる立場になれるのでは』と考えるZ世代がいると思うと、2023年は希望がないわけではないですよね」と話し、起業を考えるZ世代が増えつつあるため、2023年はその動きが加速するのではないかという試算が出ていると言います。

最後にシェリーは「大人としてはZ世代の彼らばかりに危機感を感じさせてしまって申し訳ない気持ちもありますが、一緒に頑張っていく1年にしたいですね」と自身の抱負を語り、話題を締めくくりました。