interfmで放送中の「sensor」(パーソナリティ:Cartoon)。「NY Future Lab」では、これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、Z世代・ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。
9月12日(月)のテーマは、「新学期をどのような気分で迎えている?」。「NY Future Lab」のメンバーたちが、新学期シーズンについて話し合いました。
新学期スタート!
アメリカでは9月が新学期。夏休みの終わりと同時に入学・進級となるため、モデレーターでZ世代評論家のシェリーは「日本の4月と9月が一緒に来たようなエキサイティングなシーズン」だと話します。
ラボのメンバーは学生も多いため、どのような気分で新学期シーズンを迎えているのかを聞いてみました。
メアリー:学生最後の1年だから、難しそうな授業を受ける。だからマジで不安。特に難しい2つの授業のうちの1つは、Rというプログラミング言語で、もう1つは統計分析。コンピューターを使って結果を予測する技術で、とても複雑なの。学校に戻るのはエキサイティングだけど、授業のことを考えると不安になるわ。
シャンシャン:メアリーは何が専攻なの?
メアリー:定量的方法とモデリング。
シャンシャン:難しそう! 私は今年で卒業だけどもう待ちきれない。早く卒業するために、できるだけ多くの授業を詰め込んで、それ以外にも活発に活動したいと思っているわ。そして今は仕事を探しているの。
シェリー:何の仕事を探しているの?
シャンシャン:病院やクリニックで患者の採血をする「フレボトミスト(採血の資格を持つ専門家)」。日本語だとなんて言うのかな?
※アメリカでは看護師・医師以外にも「フレボトミスト」と呼ばれる有資格者が、病院で採血をおこなうことができる。
シェリー:日本だと看護師さんが採血することが多いのかな。
ミクア:夏休みがもうちょっとで終わっちゃうって悲しい。みんなに会えるのは楽しみだけど、勉強のことを考えるとストレスを感じる。
Cartoonは「普段は政治とかの話もするので、大人びた印象のあるメンバーですが、こういう話題で盛り上がっているのを聞くと学生らしさを感じますね!」とコメント。シェリーも「9月から学校生活が始まるということで、けっこうワクワクしているみたい」と印象を語りました。
対面とオンライン授業、どっちが多い?
アメリカではこの9月からリモートワークを終了した企業も多く、コロナ前のように出社する必要がある仕事も増えつつあるのだそう。メンバーたちが通う学校の授業はどのようなスタイルでおこなわれていくのでしょうか?
ミクア:1つの授業を除いて、すべてオンラインでやる。対面の授業はあるから、毎日学校には行くけれど、教授の都合で勝手にオンラインに変わったりするんだよね。
シャンシャン:私のクラスはすべて対面授業だけど、オンラインだったらいいのになって思う。授業をギチギチに詰め込んでいるので、急にスケジュールが変わると困ることが多いのよね。
一時期に比べればかなり落ち着いたとはいえ、いまだに1日8万人近くが新型コロナウイルスに感染し、連日死者も発生しているアメリカ。学校でもコロナの検査がおこなわれていますが、ミクアによるとそこまで厳格なものでもなくなってきているようです。
ミクア:ときどき無作為で検査を受けさせられて、その結果を学校に入るときに見せるんだけど、みんなスクショした検査結果に適当に(陰性と)書き足したものを見せていて、警備員もほとんどちゃんと見ていない。
一方で寮生活を送る学生は状況が違うとも話します。
ミクア:寮に住んでいる学生は大変で、頻繁に検査を受けなければならないの。もし陽性だったら授業に出れないし、試験も受けられない。「隔離になったらどうしよう」と、常にびくびくしていた。これからどのくらい厳しくなくなるのかが気になる。
ほとんどがオンライン授業という人もいれば、対面がメインという人もおり、学校によって対応はかなり分かれているそう。「感染状況にもよりますが、今後はオンラインと対面を組み合わせたハイブリッド方式の授業が主流になっていくのではないかと言われています」と話すシェリー。オンライン授業をすれば、海外の学生を取り込みやすくなるため、学校側にもメリットがあると説明しました。
現地のコロナに対する空気感については、シェリーは「小中高を含め、学校ではマスクをつけなくてもよくなりました。ニューヨークの街でマスクをつけている人も本当に減っている」と明かし、「コロナとの共生ってこういうことなんでしょうか? 不思議な感じの9月を迎えています」と締めくくりました。