アメリカの子どもの「なりたい職業」第1位は…? 日米の「なりたい職業」の差が明らかに

interfmで放送中の「sensor」(パーソナリティ:Cartoon)。「NY Future Lab」では、これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、Z世代・ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。

9月5日(月)のテーマは、「アメリカの子どもたちが、なりたい職業について思ったこと」。「NY Future Lab」のメンバーたちが、子どもたちが将来なりたいと思っている職業について、感じたことを話し合っていきました。

ジェンダーバイアスを排除したアンケート

先日、第一生命が日本の小学生から高校生までの3,000人を対象に「将来なりたい職業」をアンケート調査しました。その結果、小学生女子がなりたい職業は「1位:パティシエ」「2位:看護師」「3位:幼稚園の先生」「4位:会社員」「5位:医師」。小学生男子がなりたい職業は「1位:会社員」「2位:YouTuber」「3位:サッカー選手」「4位:ゲームクリエイター」「5位:野球選手」とのことでした。

一方で、アメリカの子どもたちがなりたい職業は「1位:YouTuber、Vlogger」「2位:先生」「3位:プロアスリート」「4位:ミュージシャン」「5位:宇宙飛行士」。男女の区別がされていない結果ですが、これについてどう思ったのかをラボのメンバーたちに聞いてみました。

シャンシャン:気づいたんだけど、日本の職業ってほとんどが性別に基づいているんじゃない? アメリカはもっとオープンで、例えば看護師は女性の仕事だとは思われていないし、男性の看護師も普通にいるよね。

メアリー:確かにアメリカでは、性別に関係なく何にでもなれる。でもそれはそうなるように努力しているからよ。でも日本は多分まだ、女性だからこういう仕事につくべきみたいなのがあるのかもね。「女性は家庭に入り、男性は外で働く」という古い慣習みたいなものがまだ根強いんじゃないかな。

ケンジュ:でもさ、男と女は興味の対象が全然違ったりするじゃない? だから(日本のアンケートは)男女分けているのでは?

ヒカル:そうそう、アメリカでも実は男女で結果がすごく違ったりしてね。

ミクア:私は男女で分ける意味はないと思う。女も男もYouTuberになれるわけだし、男だけがYouTuberになりたいわけじゃないと思うな。プロアスリートになりたいのは男が多いかもしれないけれど、プロアスリートになりたい女の子もたくさんいると思うし。

モデレーターでZ世代評論家のシェリーは「アメリカにも、いまだに『○○の職業は男性的/女性的』という考えはあります。でも意識して、そうした偏見を取り除こうという思いが強い」とコメント。今回のアンケートもあえて対象の性別を限定せず、「ジェンダーバイアスがかからないようにしたのでは?」と推測します。

社会が意識して、性別に基づく先入観を取り除こうとしているアメリカの動きについて、Cartoonは「女性・男性やジェンダーに関係なく、その職業に適している人に就いてもらいたいですもんね」とコメントしました。

ラボのメンバーたちがなりたかったものは?

ラボのメンバーたちは、子どものころにどんな職業に就きたいと思っていたのでしょうか?

ミクア:毎日コロコロ変わっていたけれど、ずっと変わらなかったのは「先生」かな。ダンスの先生なのか学校教師なのか、とにかく先生になりたかったの。

シャンシャン:なりたいものはいつもアート系の職業かな。芸術家、ファッションデザイナー、シンガーも。

ケンジュ:子どものころ、特に就きたい職業はなかった。でも小学校のときは、スーパーヒーローになりたかった。それが夢だったよ。

ヒカル:ほとんど覚えていないんだけど。ひとつだけ思い出すのは、幼稚園のときに七夕で短冊に「大きくなったら鳥になりたい」って書いたんだよね。

メアリー:私はなりたいものを1つ書くように言われたんだけど、5つも書いちゃったわ。「宇宙飛行士」「科学者」「先生」「お母さん」、そして「歌手」。

チャイ:私の子どものころの夢も歌手になることだったよ。

ノエ:何になりたかったか全く覚えていないんだ。とにかく好きな仕事を見つけて、ハッピーでいられること。それは今も変わってないよ。

ラボのメンバーたちの子どものころの夢を聞いて「なんだか、かわいいよね(笑)」と、思わず笑みがこぼれてしまったシェリー。ちなみにCartoonに子どものころの夢を聞くと「サッカーの先生。小学校の先生になって、サッカー部の部活を持ちたいと卒業文集に書いていました」とのこと。

子どもたちの夢について語り合った2週間。シェリーは「子どもが将来について、いっぱい夢を膨らませることができる社会であってほしいよね。そういう社会を作るのは、私たち大人の責任ですからね」と締めくくりました。