アクティビスト、プログレッシブな考え方、新しいことにオープン…「Z世代」とは何か?

「テクノロジーによってZ世代が最も変貌している分野とは?」。アメリカのZ世代の若者たちが、「Z世代とは何か」について議論しました。

「テクノロジーによってZ世代が最も変貌している分野とは?」。アメリカのZ世代の若者たちが、「Z世代とは何か」について議論しました。

interfmで放送中の「sensor」(パーソナリティ:Cartoon)。「NY Future Lab」では、これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。

5月16日(月)のテーマは「テクノロジーによってZ世代が最も変貌している分野とは?」。アメリカのZ世代の若者たちが、「Z世代とは何か」について議論しました。

Z世代はアクティビスト?

Z世代とは一体どのような世代なのか、どういった共通点があるのかを「NY Future Lab」のメンバーたち自身が分析していく今回のトーク。メアリーはZ世代について「100パーセント、インターネットの世代」だと話し、「私たちは常につながっているから、これまでで最もアクティブな世代である」と分析します。

メアリー:私たちはアクティビスト。プログレッシブなものの考え方をして、自分たちの外の世界のことをも考えるようになっている。例えば私たちはこの番組でもすごく政治の話をするでしょう? 少し前だったら20歳の若者が政治に興味を持つなんてありえなかったと思うの。かつて大人たちは「なぜ若者は政治に興味がないんだ」と嘆いていたけれど、今では私たち若者は政治の話ばかりしている。

インターネットを使えば、自分の生活圏外にいる人たちと出会って、友だちになることもできると話すメアリー。「そうすると彼らが直面している問題を理解して同情し、彼らの毎日がもっと良くなってほしいと願うようになる。何が彼らにとってベストな道なのかを考えるようになる、そうやってアクティビストになり、抗議行動などに参加するようになる」と、Z世代が政治や社会のことを若いうちから考えるようになる理由を解説しました。

モデレーターでZ世代評論家のシェリーは「少し前だったら『知らないから他人事』で済んでいたのが、(ネットによって)実情を知ってしまうので『自分事』になってしまうんです」と語り、ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動もZ世代が中心になって声を上げたと例を挙げます。BLM運動は白人の参加者も半数近くおり、黒人のみの抗議活動にならなかったと解説。これを聞き、Cartoonは「おかしいと思ったら自分で調べられる世代だからこそ、ですね」と、うなずきます。

さらにシェリーは、Instagramが出した2022年のトレンド予測の一つに「Social Justice(社会正義)」が入っているともコメント。今後Z世代による社会運動がますます注目されそうです。

親世代の問題を解決しなければという責任感

シャンシャンもメアリーと同意見で「Z世代は最もプログレッシブで、新しいことにオープンだと思う」とコメント。自分たちが成長していくなかで、アメリカでは同性婚が合法化されるなど、社会にとって大きなターニングポイントが多かった影響もあるのでは? とも考えているそう。

シャンシャン:それが起きているのは、より多くの人が世の中で何が起きているのかを理解し、若い世代がよりアクティブに政治的な活動に参加するようになっているのだと思う。

ケンジュ:僕はZ世代が未来のカギとなる世代になると思っている。なぜなら僕たちは親世代が作り出した山積みの問題を解決していかなければならないから。でも一方で、僕たちはこれまでにない最高の道具を持っている。それがインターネットだ。だから僕たちZ世代は、これまでで最高のポテンシャルを持つと同時に最大の問題にも直面している。

「Z世代は環境問題や政治的な分断など、親世代が作ってきた問題をかなり深刻に感じているんです」と話すシェリー。「テクノロジーがあるから、なんとかするしかないと感じているし、ある意味で楽観的なんです。『できる』って思わなきゃ、やっていられないですからね」と、Z世代を見て感じているようです。

Cartoonは彼らの話を聞いて「学ぶことが多い!」「どんどん影響を受けて、日々の行動も変わってきそう」と、感銘を受けていました。