NFTアート作品が70億円、ツイートが3億円… 過熱する「NFT」とは一体どんな技術?

アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、モデレーターでミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。

2月2日(水)放送のテーマは、「NFTからメタバースまで、最新のテクノロジーとZ世代が実際どう付き合っているのか」。日本でも最近たびたび話題に上がるNFT(非代替性トークン)など、最新テクノロジーとアメリカZ世代の関係についてトークを繰り広げました。

新メンバーが加入!

今月から「NY Future Lab」の新メンバーとして、ノエ・ホリワキくんが仲間入り。両親が日本人の日系人で、ニューヨーク生まれ・ニューヨーク育ち。現在はフランス・パリに滞在しています。

ノエ:ホリワキ・ノエっていいます。今パリに住んでいて、大学を卒業したところです。今は近くの中学校で、アルバイトで英語を教えているんですけど、あとはスケートボードをするのが好きですね。よろしくお願いします。

モデレーターでZ世代評論家のシェリーは「スケボーはかなりの腕前で、スケボーウェアの会社がスポンサーについている」と付け加えて説明。「これからはニューヨークだけでなく、ヨーロッパからの視点も交えてお届けしたい」と語りました。

「NFT」ってそもそも何?

今回のテーマは、Z世代と最新テクノロジー。近年何かと話題になっているNFT(No-fungible tokens、非代替性トークン)ですが、「NY Future Lab」メンバーのケンジュは仮想通貨とNFTを使ったビジネスを立ち上げ中。NFTとはいったいどのような技術なのかを解説してもらいました。

ミクア:NFTって何? どうしてこんなに人気なの?

ケンジュ:NFTは非代替性トークンのことで、“基本的に他と取り替えられないもの”という意味。例えば僕がインターネット上に音楽作品や映画を、ミクアがアート作品を持っていたとしよう。いつ誰でもそれをコピーしたり、対価を払わずに違法ダウンロードしたりすることが可能だ。でもNFTの場合、1つのものは固有の記号を持っていて、それを所有しているのは君だということが、ブロックチェーンによって証明される。

「つまり僕がミクアと同じアート作品を持っていたとしても、パブリックサーバーによって、ミクアが本当の所有者であることが証明できる」と説明したケンジュ。所有権を紐づけるのは必ずしもアート作品のようなものである必要はなく、免許証などでもNFTの技術は応用可能だと話しました。

シェリーは「すでにネット上にはNFTを取引する専門サイトもかなり人気があるんです。誰でも売り買いできるんですけど、特に過熱しているのがアートなんです」と解説。当初はゲームキャラクターなどが取引されていましたが、ファインアート界にもその波は広がり、人気アーティストのBeepleのNFT作品は約75億円で取引されました。

他にもTwitter創始者が自身の初ツイートをNFT化して販売したところ、3億円近い値がついたケースも。シェリーは「あまりの過熱ぶりにNFTのバブルが弾けるんじゃないかという意見もありつつ、先月は1ヵ月だけでNFTの売上総額が7000億円を超え、前月の2倍になりました」と、現在のNFTの扱いについてコメントしました。