これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。
「NY Future Lab」はTOKYO FM系JFN全国ネットのワイド番組「ON THE PLANET」の水曜日放送のコーナーです。
1月12日（水）放送のテーマは、オミクロン株の感染拡大について。世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの変異株・オミクロン株について、NYのZ世代の若者たちとトークしました。
「NY Future Lab」にもオミクロン株の波が…
従来のものよりも感染力が強まったとされる、新型コロナウイルスのオミクロン株。番組放送時点で、アメリカでは1日の感染者数が76万人を超え、入院患者数も13万人となっています。軽症者が多いものの、医療現場や職場などでの人手不足が社会問題化しています。
今回の「NY Future Lab」もコロナに感染してしまったメンバーや、感染した人の代わりに職場に出勤しなければならなくなったメンバーなどが欠席。シャンシャンとメアリーの2人が出演しましたが、2人も完全に“コロナフリー”というわけではないようです。
シャンシャン：クリスマスにコロナに感染しちゃったの！ ワクチンのブースターショットと同時に感染したの。
シェリー：ブースターショットと同時にって、どういうこと？
シャンシャン：ブースターショットの後に友だちと食事をしたんだけど、友だちはコロナの症状があったのに黙ってたの。だから最初はコロナに感染したとは思っていなくて、（体調不良は）ワクチンの副反応だと思ってた。腕の痛みとゾクゾクする感じは1日でなくなったけど、喉の痛みは強くなっていって、怖くなって検査を受けたら陽性だった。
その後はシャンシャンの両親、妹にも感染が広がってしまったそう。今のところ家族は感染していないというメアリーは、婚約者のヒカルと一緒に暮らしていますが、ヒカルから「会社の人が感染した」と頻繁に聞かされているので「とても怖い。オミクロン株は簡単に感染するみたいだから」とコメントしました。
シェリーによると、クリスマスから新年にかけてのニューヨークの検査陽性率はおよそ2割。今は少し下がっているものの、だれがいつ感染してもおかしくない状況だと話します。入院患者の中にもワクチン接種者が2割ほどおり、軽症や無症状の感染者が多いとはいえ油断はできないと話しました。
学校生活の今は？
ニューヨークでも感染者が急増しているわけですが、学校生活はどのように送っているのでしょうか。2人にインタビューしました。
シャンシャン：ニューヨーク市立大学に通っているけど、オンラインと対面授業のハイブリットが続いていて、今後は対面授業が増えるみたい。一方でコーネル大学は感染者が増えてシャットダウン（学校閉鎖）されたのがニュースになってた。学生は全員ワクチンを打っていたのにあっという間に感染が広がって、どうしようもなかった。
シェリー：コーネル大学は12月中旬の10日間で900人もの感染者が出て、シャットダウンしたんですよね。
メアリー：コーネル大学はキャンパスの寮に住んでいる学生も多いから、感染の広がりも早かった。でも、今対面授業をするのってよくないと思う。学校に行くのは、感染する確率が高くなるかもしれないということだから。
シャンシャン：パンデミックの初期に、政治家の誰かが「みんなで感染すれば集団免疫が作れる」って言っていたのを覚えている。「集団免疫の獲得までにどれだけの人が死ぬかもわからないのに、何を言っているの」って思っていたけど、こうなると本当にみんなが感染して集団免疫ができてしまうのかも。
新型コロナウイルスによるアメリカの死者は、これまでに84万人。すでに感染した人もオミクロン株に再感染する事例も増えてきており、シェリーは「感染も怖いですが、不安による混乱が怖いですね」とコメントし、話を締めくくりました。
