オミクロン株による感染再拡大が続くアメリカ 今年のNYのクリスマスの雰囲気は?

「アメリカZ世代と今年のクリスマス」。アメリカのZ世代の若者たちは、今年のクリスマスをどのように過ごすのでしょうか。「NY Future Lab」のメンバーにインタビューしました。

「アメリカZ世代と今年のクリスマス」。アメリカのZ世代の若者たちは、今年のクリスマスをどのように過ごすのでしょうか。「NY Future Lab」のメンバーにインタビューしました。

TOKYO FMで放送中のワイド番組「ON THE PLANET」。水曜パーソナリティの綿谷エリナが担当するコーナー「ON THE PLANET NY Future Lab」では、これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。

12月22日(水)のテーマは、「アメリカZ世代と今年のクリスマス」。アメリカのZ世代の若者たちは、今年のクリスマスをどのように過ごすのでしょうか。「NY Future Lab」のメンバーにインタビューしました。

感染の再拡大…今年のクリスマスはどう過ごす?

クリスマスを目前にして、またもや新型コロナウイルス感染者数が1日15万人を超えるなど、感染の再拡大が続くアメリカ。ニューヨークでも1日の感染者が1万人を超え、2週間前と比較して4倍近い数になっていますが、これは従来のものより感染力が強まったとされるオミクロン株の流行が背景にあります。

なかなか手放しでクリスマスを喜べる状況ではないですが、それでもクリスマスを楽しみにしている人は大勢います。「NY Future Lab」のメンバーたちは、どのようなクリスマスを過ごす予定なのでしょうか。

ミクア:特別なことは何もせずに、家族と家で過ごすだけかな。お母さんが「ワクチンを打ってない親戚を家に入れたくない」と言うから、誰も訪ねてこない。うちはクリスマスにカニを食べるんだけど、そのおかげで他の人の分のカニも私が食べることができるの。

シェリー:ミクアの家はクリスマスにカニを食べるのね。ケンジュはどう?

ケンジュ:うちは両親、妹と自分の4人で食事をするだけ。でも、やっぱりクリスマスを祝うのは楽しみかな。

シャンシャン:うちは基本的にクリスマスは祝わないんだけど、コロナ禍になる前はロックフェラー・センターの大きなクリスマスツリーを見に行った。でも今年はたくさんの人が集まれないから、あまり(人々も)クリスマス・スピリットがないんじゃないかな?

「あまり世の中的にクリスマスを祝う雰囲気がないのでは?」というシャンシャンの意見ですが、ヒカルは「そんなことはない」と思っているそう。

ヒカル:オフィスが5番街のロックフェラー・センターの近くにあるんですけど、(ツリーの)点灯式をやっていて、とにかく人がすごいんですよ。4ストリートだけ移動するのに30分もかかりましたからね。

シャンシャン:そんなに人が集まっているなんてびっくり! だからオミクロン株が流行するんじゃない?

モデレーターでZ世代評論家シェリーも「普通にクリスマスパーティーを開く会社もあるし、ロックフェラー・センターのツリーも大混雑で、人は集まっているんです」と、感染状況に反してお祝いムードの人々も多いと指摘。

「そこが自由の国・アメリカらしいところではある」と語りながらも、ワクチン推進派・反対派、マスク推進派・反対派、旅行に賛成派・反対派……など、さまざまな意見を持つ人たちがいて、一筋縄ではいかない状況にあると解説しました。

ニューヨークのクリスマスといえば?

「NY Future Lab」のメンバーたちは、コロナ禍前のクリスマスはどのように過ごしていたのでしょうか。

ミクア:2~3年前にロックフェラー・センターのツリーと、サックス・フィフス・アベニューというデパートのライトショー、メイシーズ(老舗百貨店)のクリスマス・ウィンドウも見に行った。クリスマス・ウィンドウは子どもの頃から大好きで、ずっと見ていると数秒ごとに動いて変わっていくの。とても細かくて精巧な機械仕掛けになっているから。

ケンジュ:僕もメイシーズのクリスマス・ウィンドウはすごく好きだった。うちも家族でロックフェラー・センターのクリスマスツリーを見た後、メイシーズのクリスマス・ウィンドウを見に行ったな。

メアリー:私がアルバイトをしているモールでは、パンデミック前のように子どもたちがサンタさんに欲しいものをおねだりできるの。サンタの衣装を着た人がいて「ああ、いいなぁ」と思うし、去年に比べればクリスマス・スピリットで頑張っていると思う。でも、一方でコロナの状況がこれ以上悪くならないように気を付けながら過ごしているとも思う。

シェリーによるとアメリカの商業施設では、サンタクロースの衣装を身にまとったスタッフの膝に子どもが乗り、今年のクリスマスに欲しいものをおねだりする「サンタランド」が名物なのだそう。ニューヨークの老舗百貨店のメイシーズでも毎年サンタランドをおこなっていましたが、昨年は感染状況を鑑みて中止。今年は要事前予約で再開しました。

シェリーは最後に「日本でもクリスマスを祝う人や、祝わえないけれど雰囲気は楽しみたい人など、いろいろいらっしゃるかと思いますが、平和で温かい1日になってほしいなと思います」とメッセージを送り、話題を締めくくりました。