アメリカの学校にも校則ってあるの? NYのZ世代が明かす「私の学校の校則」

「ニューヨークの学校の校則について」。日本でもたびたび話題になる校則ですが、アメリカの学校の校則はどうなっているのかをNY在住のZ世代の若者たちに聞きました。

「ニューヨークの学校の校則について」。日本でもたびたび話題になる校則ですが、アメリカの学校の校則はどうなっているのかをNY在住のZ世代の若者たちに聞きました。

TOKYO FMで放送中のワイド番組「ON THE PLANET」。水曜パーソナリティの綿谷エリナが担当するコーナー「ON THE PLANET NY Future Lab」では、これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。

9月29日(水)のテーマは、「ニューヨークの学校の校則について」。日本でもたびたび話題になる校則ですが、アメリカの学校の校則はどうなっているのかをNY在住のZ世代の若者たちに聞きました。

「どうして?」と思う日本の校則

「地毛が茶色でも、強制的に黒色に染髪させられる」「下着の色や形を指定される」など、一般的な価値観からはズレた学校独自のルール、いわゆる“ブラック校則”が話題になっている昨今。“ブラック校則”とまではいかなくても、母校に「ヘアゴムは地味な色のものを使うこと」などの服装規定があったという人は少なくないのではないでしょうか。

今回はアメリカの学校の校則について、「NY Future Lab」のメンバーがトーク。中学まで日本で過ごしていたヒカルは、日本の出身校の校則に「靴下の長さや、女子のスカートの長さがセンチメートル単位で決められていた」「制服の中に着るインナーシャツの色が指定されていた」などがあったと振り返ります。

ヒカル:1学年100人くらいの生徒がいて、それだけの人数をまとめ上げるのにある程度のルールは必要なのかなと思いつつも、例えば「整髪料使用禁止」のようなルールは当時理解できなかった。寝癖がひどいほうなんですが、(朝起きたら)本当にもう爆発するんですよ。 どうしようかなぁと。

いまだに、日本の学校で整髪料の使用が禁止されていた理由がわからないままだと語るヒカル。ドイツ出身でパーソナリティの綿谷も、「整髪料はダメとか、ピンクの髪ゴムはダメとか、日本の学校にはそういう校則があると聞きますけれど、よくわからないですよね」とコメントしました。

ニューヨークの学校の校則は厳しい?

モデレーターでZ世代評論家のシェリーによると、ニューヨークの公立学校には制服がある学校・ない学校の両方が存在しているそう。「制服があっても、学校が指定した色や形に合っていればどこで購入してもいい場合がほとんど。『白で襟付きであればシャツでもポロシャツでもいい』とか『紺であればスラックス、ショートパンツ、スカート、ジャンパースカートでもいい』のような自由な感じです」と解説しました。

「NY Future Lab」のミクアが通っていた学校には「学校が指定したセーター以外は着てはいけない」という校則があったそうですが、ミクアによると「誰も気にしていなかった」とのこと。ニューヨークの学校には、他にはどんな校則があるのでしょうか。

ミクア:私の学校ではないけれど、チャータースクールという半官半民の学校では、決まったソックスと決まった靴を履かなければいけないみたい。弟の学校は校則が厳しくて、制服を決まったサイトから注文しなければならないの。それがけっこう高価で、「買えない人もいるかもしれないのにどうするんだろう?」って思ってた。でも髪の毛についてのルールは聞いたことがないかな。

メアリー:アート系の公立高校に通っていたので、制服もないしみんなクレイジーなファッションで登校してた。そんなに厳しいルールはないけど一応規則があって、「女子は肩を出したファッションをしてはいけない」「スカート・ショートパンツの丈は、腕を下したときに中指より短いものはダメ」という校則があったぐらいかな。

制服の規定が厳しい学校もあれば、さまざまな経済状況の家庭に配慮して「ある程度の色や形が指定に沿っていれば、何を着てもいい」というルールを設けている学校もある様子。一方で、多様な人種が暮らすアメリカでは「髪型に関する規則を設けている学校はほとんど見受けられない」とシェリーは言います。

「あまり規制しすぎたら、人種偏見ということにもなってしまうんです」と、その理由を話し、実際に南部の学校では「アフリカンアメリカンの生徒のドレッドヘアーを禁止する」という校則が問題になっていたと説明しました。