コロナ禍で若者とソーシャルメディアの関係が変化? アメリカのセレブにも普及する“ソーシャルメディア断ち”

「アメリカの若者のソーシャルメディア離れ」。コロナ禍は若者世代のソーシャルメディアとの付き合い方にも影響を与えたようです。NY在住のZ世代の若者たちに、ソーシャルメディアをどのように使っているかを聞きました。

「アメリカの若者のソーシャルメディア離れ」。コロナ禍は若者世代のソーシャルメディアとの付き合い方にも影響を与えたようです。NY在住のZ世代の若者たちに、ソーシャルメディアをどのように使っているかを聞きました。

TOKYO FMで放送中のワイド番組「ON THE PLANET」。水曜パーソナリティの綿谷エリナが担当するコーナー「ON THE PLANET NY Future Lab」では、これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのかなどについて、ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。

6月23日(水)のテーマは、「アメリカの若者のソーシャルメディア離れ」。コロナ禍は若者世代のソーシャルメディアとの付き合い方にも影響を与えたようです。NY在住のZ世代の若者たちに、ソーシャルメディアをどのように使っているかを聞きました。

ソーシャルメディアを全部やめた若者

「NY Future Lab」のメンバーであるシャンシャンは、新型コロナウイルスのパンデミックが始まったころにソーシャルメディアをすべて止めたのだそう。「自分がソーシャルメディアにすごくハマっていることに気づいた。周りの友だちや家族のことを考えると、ソーシャルメディアはないほうがいいのでは? と考えるようになった」と話します。

シャンシャン:そのおかげでスクリーンにくぎ付けになる代わりに、周りの現実世界にフォーカスできるようになったと思う。あと、みんなソーシャルメディアに投稿するのは自分のことばかり。他人の人生にフォーカスするよりも、自分の人生にフォーカスしたほうがいいな、と感じるようになった。

他にも「ソーシャルメディアはネガティブな情報が多すぎるし、(自身がアジア系なので)アジア系人種へのヘイトクライムのニュースを見ると、怖くて外に出かけられなくなってしまう」という理由もあり、ソーシャルメディア断ちをしたと話しました。

コロナ禍でソーシャルメディア疲れ?

ケンジュは「やめるのはいいと思う」と話しますが、「以前、ソーシャルメディアを削除したことがあるけれど、1週間後にはまたアプリをダウンロードしてしまった。今度は本当に止めてみるのもいいかなと思う」と、ソーシャルメディア断ちに失敗した経験があると振り返りました。他のメンバーは、ソーシャルメディアとどのような付き合い方をしているのでしょうか。

メアリー:正直に言うと、中高生のころはソーシャルメディアをやらないなんて「クレイジー」だと思ってたけど、大人になった今では連絡先を知らない友だちとコンタクトを取るときに使うくらいかな。

シェリー:ヒカルは、ソーシャルメディアでニュースをけっこう読んでいるんでしょ?

ヒカル:ニュースにコメントをつけて投稿している人もいるじゃないですか。「そういう考えもあるんだな」って学べるし、一番新鮮な情報が入ってくるのかなと。

ミクアは「ソーシャルメディアをときどき休憩するのはいいと思う」と発言し、「みんなソーシャルメディアにはベストな自分を投稿しているから、『みんな完璧なわけではない』と自分に言い聞かせないと、どうしても他人と比べてしまう」とコメント。

さらに、ニューヨークはロックダウン期間が長かったために「やることがなくて落ち込んだ気持ちをソーシャルメディアに投稿したら、余計に落ち込んでしまったり、周りで亡くなった人もけっこういるから、そういうのでメンタルをやられてしまって、ソーシャルメディアを止めたり休憩したりする人もいる」とシェリーは解説します。

メーガン・ジー・スタリオンやセレーナ・ゴメスのようなセレブも、ソーシャルメディア断ちをしているそうで、シェリーは「今のような時期は気持ちが不安定になりがち。今後、時代が変われば、ソーシャルメディアとの付き合い方も変わるんじゃないかなと思います」と締めくくりました。